
来院のきっかけ
45歳の男性、会社員(人事・労務職)の方です。
約1か月ほど前から、急に手を伸ばしたり、物を取ろうとした際など、不意な動作で右肩の外側を中心に痛みを感じるようになったとのことでした。
痛みの出る場所は一定ではなく、日によって肩の前側や後ろ側に移動することもあり、「原因がよく分からないこと」が不安だったそうです。
ご本人は「年齢的に四十肩かもしれない」と心配されていましたが、腕は問題なく上げることができ、日常生活で大きな制限はありませんでした。ただし、動かした瞬間に「ピキッ」とした痛みが出ることがあり、仕事や生活への影響を感じるようになり来院されました。
初診時の症状
初診時に確認した主な状態は以下のとおりです。
・肩関節の可動域は比較的保たれている
・特定の角度や不意な動作で痛みが出る
・肩甲骨周囲に強いこわばり
・巻き肩傾向があり、首から背中にかけて筋緊張が目立つ
一般的に四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、炎症により肩の動きが大きく制限されることが多いとされています。
しかし、この方の場合は可動域の制限が少なく、動かしたときの痛みが主であったため、筋肉や姿勢の影響が関係している可能性が考えられました。
施術内容と経過
施術では、痛みのある部位だけでなく、肩への負担につながっていると考えられる周辺部位も含めてアプローチを行いました。
まず、肩甲骨周囲や肩の外側の筋肉を中心に、過度な刺激にならないよう注意しながら筋緊張を緩めていきました。
あわせて、肩関節や肩甲骨まわりの動きが滑らかになるよう、軽い関節モビリゼーションを行いました。
さらに、巻き肩傾向がみられたため、胸部前面の筋肉へのストレッチを取り入れ、肩甲骨の位置を意識しやすい状態を目指しました。
施術後には、「肩を動かしたときの引っかかり感が軽くなった」との感想がありました。
その後の来院では、痛みの出る頻度が徐々に減り、肩の動きも以前よりスムーズに感じられるようになったとのことでした。
担当スタッフから
肩の痛みは、必ずしも四十肩・五十肩だけが原因とは限らず、筋肉の硬さや姿勢の影響が関係しているケースも少なくありません。
特にデスクワーク中心の方は、長時間同じ姿勢が続くことで肩甲骨が前に引き出され、肩周囲の筋肉に負担がかかりやすくなります。
今回のケースでも、日常姿勢や筋緊張が積み重なり、不意な動作で痛みが出やすい状態になっていた可能性が考えられました。
今後のセルフケアとして、長時間の作業中にこまめに肩を動かすことや、胸を開くストレッチ、肩甲骨を意識した軽い運動を取り入れることをお伝えしています。
「肩が痛い=四十肩」と決めつけず、体の使い方や筋肉の状態を見直すことも大切です。
気になる症状が続く場合は、早めに体の状態を確認してみることをおすすめします。
お茶の水肩こり腰痛センター(千代田区/淡路町・新御茶ノ水・神田・小川町・神保町・ 秋葉原・大手町・東京駅)へお気軽にご相談ください。







