53歳 女性 事務員 手が震えて手首が痛い

来院のきっかけ

今回ご紹介するのは、53歳女性・事務職の方の症例です。

1年ほど前から手の震え(振戦)の症状が出始め、病院を受診され診断を受け、現在も薬を服用しながら経過をみている状態でした。

薬を飲むことで震え自体は落ち着くものの、仕事が忙しくなったり首の疲れが強くなると、再び震えが目立つようになるとのことでした。

特にデスクワークが中心で、長時間のパソコン作業や書類作成が続くと首や肩の疲労感が強くなり、それに合わせて手の震えも増していく感覚があったそうです。

また、震えを抑えようとして無意識に力が入るためか、次第に手首にも痛みを感じるようになり、不安を感じて来院されました。

「震えそのものを何とかしたい」というよりも、

  • 首の疲れを軽くしたい

  • 手首の痛みを楽にしたい

  • 少しでも日常生活を快適に過ごしたい

という目的でのご相談でした。


初診時の症状

初診時に確認できた主な症状は以下の通りです。

首の強い疲労感
手首の痛み
前腕から手にかけての筋肉の緊張
手を安定させようとする過剰な力み

触診では、手や前腕の筋肉が常に緊張状態にあり、力を抜きにくい状態がみられました。

振戦がある場合、身体は無意識に「震えを止めよう」とする反応を起こします。その結果、手を動かす筋肉が過剰に働き続け、筋疲労が蓄積しやすくなることがあります。

さらに今回は首周囲の筋緊張が強く、首の疲労が増えるほど手のコントロールが難しくなる傾向がみられました。


施術内容と経過

振戦そのものは医療的な管理が必要な症状であるため、整体では医療を代替するのではなく、身体の負担を軽減する目的で施術を行いました。

施術では40分の中で、

  • 首・肩周囲の筋緊張の緩和

  • 肩甲帯から腕への連動改善

  • 前腕〜手部の過緊張の調整

を中心に行いました。

特に重要だったのは、手首だけを施術するのではなく、首から腕へ続く筋肉の流れ全体を整えることでした。

施術後は、

  • 手首の動かしやすさの改善

  • 首の疲労感の軽減

  • 手の力みが抜けやすい感覚

がみられました。

現在は、疲労が蓄積して症状が強くなる前に定期的なメンテナンスとして来院され、身体のコンディション管理を継続されています。


振戦とは

振戦とは、筋肉が自分の意思とは関係なく収縮と弛緩を一定のリズムで繰り返すことで起こる身体の震えを指します。

多くは手や腕などの上肢にみられますが、

  • 頭部

  • 体幹

  • 下肢

などに現れることもあります。

命に関わる症状ではない場合も多い一方で、

  • 字が書きにくい

  • コップを持つのが難しい

  • 細かい作業が困難になる

など、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。

そのため医療機関での管理を基本としながら、身体の緊張や疲労を整えることで生活のしやすさをサポートしていくことが重要になるケースもあります。


担当スタッフより

振戦のある方は、震えそのものだけでなく「震えを抑えようとする努力」によって身体へ大きな負担がかかっていることが少なくありません。

今回のケースでも、首の疲労が増えることで腕や手の筋肉の緊張が強まり、結果として手首の痛みにつながっている様子がみられました。

整体では症状を治すことを目的とするのではなく、身体の負担を減らし、日常生活を少しでも楽に過ごせる状態を目指して施術を行っています。

医療機関での治療と併用しながら、疲労をため込まない身体づくりのサポートを続けていきたいと考えています。

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