肩こりと背中のはり、腕まで重だるくなる。

4〜5日前から肩こり背中のはりがつらく感じるようになり、寝ても休んでもすっきりしません。さらに腕まで重だるく感じるようになってしまいました。デスクワーク中心の生活で特に夕方から夜がつらく、ひどい時にはマウスを動かすことさえの耐え難いです。もともと肩から背中にかけて疲労感や重だるさがありましたが、痛みに近いような重だるさは初めてです。思い当たる原因としては、最近始めたジムでのトレーニングが影響しているのではないかと考えています。(30代 会社員)

<初診時の症状>

1.肩から背中にかけて疲労感や重だるさ 2.腕の重だるさ

<施術の経過>

首・肩・肩甲骨・腕につく筋肉がかなり固く、特に肩甲骨の動きが制限されてました。またそれにより血流が低下から疲労の回復を妨げている可能性がありました。

1回目の施術:まずは緊張してしまっている筋肉がリラックスできるように、身体の土台となっている背骨周りを中心にほぐしました。施術後に症状は多少減少したようですが、肩甲骨の可動性は制限されたままでした。

回目の施術:初回に引き続き、首や背中の背骨周りのほぐしをしました。特に肩甲骨・肩・腕・肘にかけて固まっている筋肉をほぐし、肩甲骨の動きをつけるような施術をしました。

5回目では肩甲骨の動きに変化がでてきて首・肩・肩甲骨・腕につく筋肉の張りが減り、背中や肩甲骨が随分動かしやすくなったとのことでした。

しかしながら仕事が立て込むと背中の違和感がでるとのことで、現在は3週間に1度メンテナンスされています。

<担当スタッフからのコメント>

今回のケースは普段から慢性的な首〜肩こりでデスクワークにより姿勢が崩れやすく、不良姿勢の定着が筋肉の回復を妨げた妨げたことが原因だと推測します。検査の結果でも首・肩・肩甲骨・腕までの筋肉は硬くなっており血流不足がおこりやすい状態が定着していたと思われます。本来トレーニングでは血行が促進し、凝り固まった筋肉に変化が期待できるのですが、残念なことに疲労物質はなかなか代謝されず、逆に重だるさやハリ感などの痛みを出現させてしまっていたものと思われます。この方は元々肩の筋肉だけでなく背中や胸の筋肉もしっかり厚みがあるのですがとても硬く、更に腕の筋肉まで広範囲に影響が出ていたことは血流を阻害してしまう部分も含まれますので血行の悪さから重だるさにつながったと考えられます。トレーニング後はクールダウンの時間を作りストレッチなどをしっかり行って、今回のような疲労物質が残るような結果にならない工夫が必要です。

<解説>

前述のとおり、デスクワークからの不良姿勢に伴い、筋肉ががちがちに固くなってしまったいたこと。また、今回はそれらを包み込んでいて、体中に広がっている『筋膜』という組織までもが固くなってしまっていたと思います。

筋膜とは細かい範囲では、筋繊維を包むもの、大きな範囲では体全体を包むものです。筋肉と同じく収縮する働きを持ちますが、筋肉よりも薄いため動いているのを感じる事や、触って感じるのはなかなか難しいです。上半身から下半身に広がるもの、背中から腕に広がるものなどがあり、「動き」に深く関わっているものです。

その筋膜の固さ(今回の場合、首から足まで広がる筋膜・首、背中から腕に広がる筋膜)があり、正常であれば、体にいい働きをしてくれる運動の効果が、過疲労や筋肉の機能不全という形で現れてしまいました。

対応・予防の仕方として、

運動後にはしっかりとストレッチや、いつもよりも長くお風呂に入るなど『クールダウン』をしっかりと行うようにしてください。

運動の量も、無酸素運動だけでなく、有酸素運動もいれるなど体の代謝をあげるようにすると、なお良いと思います。

 

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