来院のきっかけ
3年前にフルマラソンへ初出場してからランニングを続けており、大会への参加も生活の目標の一つになっているとのことでした。しかし、その頃から走るとお尻に違和感が出ることが増えてきたそうです。最初は走り終わった後に「ひりひりする感じ」が残る程度だったものの、最近では日常的にお尻の張りやだるさを感じるようになり、走る距離や練習内容によって痛みが強まることもあるとのお話でした。
来院された理由は、「今後も大会へ出たいので、できるだけ楽に走れる体に整えたい」というお気持ちからでした。大会前の練習では距離もペースも上げるため、お尻の状態が気になって集中できないことが増えていたようです。
初診時の症状
① 走るとお尻に痛みが出る
② 股関節まわりに硬さがあり、動きが滑らかではない
③ 日常的にもお尻が張っている
④ 練習量が増えると痛みが強まりやすい傾向
検査では、股関節の可動域が全体的に狭くなり、走行動作に必要な動きが十分に発揮されにくい状態が確認されました。股関節がうまく動かないことで、お尻の筋肉に負担が偏りやすくなっていた可能性があると考えられます。特に、股関節が衝撃を吸収しづらい状態だと走るたびにお尻へ力が集中し、張りや痛みにつながりやすくなると考えられます。

施術の内容と経過
40分のコースで、股関節周囲の筋肉を中心に、お尻・太もも・骨盤まわりの緊張をゆっくりほぐしていきました。お尻の深い部分の筋肉にこわばりが見られたため、その周囲を丁寧に緩めながら、股関節の動きが引き出しやすくなるよう施術を進めました。
さらに、ランニング動作では膝や足首も連動して動くため、膝関節・足関節まわりの調整も行い、脚全体の連動がスムーズになるよう働きかけました。
施術を重ねるうちに可動域の広がりが見られ、3回目の来院時には「走っているときの動きが少しラクに感じる」「痛みが半分くらいになってきた気がする」といった変化を感じられたようでした。ただし、練習量を増やすと痛みが戻りやすい傾向があったため、引き続きコンディション維持を目的に施術を継続しています。
担当スタッフより
ランニングは同じ動作を長時間繰り返すため、股関節や骨盤まわりの柔軟性が十分でないと、どうしてもお尻や腰に負担がかかりやすくなることが多いです。今回のケースでも、長距離を走るための筋力は備わっているものの、股関節の動きが制限されていたことで、お尻に負担が蓄積しやすい状況が続いていたのではないかと推測されます。
施術を行うことで、お尻まわりの緊張がやわらぎ、走行時の動きが滑らかになってきている様子が見られました。今後の再発予防としては、走る前後に股関節やお尻の筋肉を軽く伸ばすストレッチを取り入れていただくと、練習量が増える時期でも負担が偏りにくくなると考えられます。
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