来院のきっかけ
1ヶ月ほど前から腰に違和感や軽い痛みを感じていた31歳女性の症例です。日常生活は問題なく送れていたものの、疲れがたまったときに腰の重さを感じることがあり、少し気になっていたとのことでした。しかし、特に強い痛みではなかったため、そのまま様子を見ながら過ごしていたそうです。
ところが来院当日の朝、起床時に急に腰の痛みが強くなり、体を動かそうとすると鋭い痛みが出る状態になりました。立ち上がる動作や体をひねる動作が難しく、日常的な動きにも支障が出ていました。また、座っているだけでも痛みを感じるようになり、楽な姿勢が見つからない状況でした。
急な痛みで不安になり、このまま悪化する前に対応したいということで来院されました。
初診時の症状
初診時には以下の症状が確認されました。
①腰の痛み
動作時に強く出る痛みがあり、特に体を動かす際に腰部に緊張が見られました。
②座っていても痛みがある
安静時にも違和感があり、姿勢を保つこと自体が負担となっている様子でした。
また、腰部を触診すると熱感があり、炎症反応が起きている可能性が考えられる状態でした。

施術の内容と経過
急激に腰が痛くなる症状は、いわゆる「ぎっくり腰」と呼ばれる急性腰痛症の状態でみられることがあります。発症のきっかけとしては、重いものを持ち上げた時やしゃがんで立ち上がった時、くしゃみや体をひねった動作などが挙げられます。また、日頃の筋肉疲労が蓄積し、限界に達したところに軽い負担が加わることで急に症状が出る場合もあります。
今回のケースでは腰部に熱感があり、炎症が起きていると考えられたため、直接強い刺激を加える施術は避けました。炎症がある部位を強くほぐすと、かえって痛みが増す可能性があるためです。
40分の施術では、まず腰部のアイシングを行い、炎症を落ち着かせることを優先しました。同時に、骨盤周囲や太もも、背中など、腰をかばうことで緊張しやすい筋肉を中心にほぐしていきました。腰以外の筋肉を緩めることで、腰への負担を軽減することを目的としました。
施術後には動作時の痛みがやや落ち着き、来院時よりも体を動かしやすい状態になりました。最後に腰部を保護する目的でテーピングを行い、日常生活での負担を軽減できるようにしました。
担当スタッフからのコメント
今回の症状は、急性腰痛症、いわゆるぎっくり腰の状態に近いと考えられました。発症直後は炎症が起きている場合が多いため、無理に動かしたり強い刺激を加えたりするのは避けたほうがよいケースがあります。
そのため今回は腰への直接的な施術は最小限にし、周囲の筋肉を緩めることで腰の負担軽減を図りました。また、施術後は自宅でもアイシングを継続し、無理に動かさず安静にするようお伝えしました。
急性期を過ぎた後には、腰だけでなく骨盤や股関節周囲のバランスを整えることで再発予防につながる場合もあります。今後は痛みの経過を見ながら、無理のない範囲でケアを進めていくことが望ましいと考えられます。
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