
来院のきっかけ
毎週末、草野球で投手としてプレーされている方です。
1か月ほど前、3試合を続けて登板したあとから、ボールを投げる際に右肩に痛みを感じるようになったとのことでした。
これまでも肩に多少の張りや違和感を覚えることはあったものの、1週間ほど休めば自然と落ち着くことが多く、「今回もそのうち良くなるだろう」と考えながら投球を続けていたそうです。しかし、今回は投球時の痛みが続くだけでなく、肩を回すと「ゴリゴリ」とした音が鳴るようになり、不安を感じて来院されました。
試合や練習を休むと状態が気になり、かといって無理をすると痛みが出るため、「今の肩の状態を一度しっかり確認しておきたい」という思いが強くなったとのことでした。
初診時の症状
初診時には、以下のような訴えがありました。
・右肩の痛み
・肩を回した際に違和感や音を感じる
・投球動作の際に痛みが出やすい
安静時には強い痛みはありませんでしたが、肩を動かしたときや、投球動作を想定した動きの中で、肩まわりに引っかかるような感覚が出やすい状態でした。
施術の内容と経過
今回のケースでは、投球動作で繰り返し負荷がかかったことによる「肩関節のインナーマッスル(ローテーターカフ)の筋緊張」が主な原因と考えられます。
筋肉のバランスを整えながら段階的にアプローチを行いました。
1.肩関節を支えるインナーマッスルへのアプローチ
肩の動きや周囲の筋肉の状態を確認したところ、肩のインナーマッスルと呼ばれるローテーターカフに関わる筋肉に強い緊張がみられました。これらの筋肉は、肩関節を正しい位置に引きつけ、投球時のスムーズな動きをサポートする重要な筋肉群です。
連続当番などの過度な負担によってこれらの筋肉が硬くなると、肩関節の中で微妙なズレが生じ、動かしたときの引っかかり感や「ゴリゴリ」という音につながります。施術では、過度に緊張したインナーマッスルを無理のない刺激で丁寧に緩めていきました。
2.肩甲骨〜背中・腕全体の連動性のスムーズ化
投球動作は肩だけで行うのではなく、背中や肩甲骨、腕全体が連動してはじめて力強いピッチングが可能になります。 肩の痛みをかばうことで背中や腕の筋肉にも余計な力みが生じていたため、カイロプラクティック施術で関連する周囲の筋肉も広くほぐし、肩甲骨のススムーズな動き(可動域)を取り戻す調整を行いました。
3.経過と現在の状態
施術後には、「肩を回したときの重さが少し軽くなった」と動きの軽やかさを実感していただけました。施術を重ねていく中で、筋肉の柔軟性が保たれやすくなり、投球時の痛みをひきずりにくくなるなど、回復の兆しがみられるようになりました。
担当:酒徳
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