
来院のきっかけ
10日前から、特に思い当たるきっかけがないまま、右のかかとに痛みを感じるようになりました。
ご本人のお話では、家に帰って靴を脱いだあとに室内を歩く時や、朝起きて最初に歩き出す瞬間に、かかとにズキッとした痛みを感じることが多かったそうです。
以前にも、同じかかとのあたりに痛みが出たことがあり、その際はランニングのしすぎが原因だと考えていました。しばらく走る量を減らすことで痛みは自然と落ち着き、その後は特に支障なく過ごせていたため、今回も様子を見ようか迷われていたとのことでした。
しかし、今回は日常生活の中でも痛みを感じる場面が増え、「また悪化するのではないか」という不安が強くなり、早めに状態を確認したいという思いから来院されました。
初診時の症状
初診時には、以下のような症状がみられました。
・かかと周辺の痛み
・歩き始めや立ち上がり時に痛みを感じやすい
・長時間歩いた後に違和感が残る
見た目に腫れや赤みは強くありませんでしたが、かかとの一部を押すと痛みを感じやすい状態でした。
施術の内容と経過
お身体の状態やこれまでの経過を踏まえると、足底筋膜炎が疑われる状態と考えられました。
足底筋膜炎は、かかとから土踏まずにかけて伸びている足底筋膜に負担がかかることで、炎症や痛みが起こりやすくなる状態です。特に、歩き始めの一歩目に痛みを感じるケースが多いのが特徴のひとつです。
今回の場合、以前にも同じ部位に痛みを経験していたことから、過去の負担が完全には解消されず、日常生活の積み重なった負担によって再び症状が出てきた可能性も考えられました。
施術では、まずかかと周辺の負担を和らげる目的で、患部に超音波施術を行いました。あわせて、足裏と関連の深いすねやふくらはぎの筋肉を中心に、硬くなっている部分を丁寧に緩めていきました。これらの筋肉は歩行時に足裏へ影響しやすいため、足底への負担軽減を意識した施術を行いました。
施術後は「歩いた時の痛みが少し軽くなった感じがする」との感想があり、回数を重ねるごとに、朝の歩き始めの痛みが徐々に和らいでいきました。
6回目の施術後には、日常生活でほとんど痛みを気にせず歩ける状態となり、以前感じていた不安も落ち着いてきたご様子でした。
担当スタッフから
足底筋膜炎が疑われる症状は、足のアーチ構造の乱れや、足底の筋力・柔軟性の低下などが関係している場合があります。偏平足やハイアーチの方は、足底にかかる負担が偏りやすく、知らないうちに負担が蓄積してしまうこともあります。
今回は再発予防として、足への負担を軽減するために、インソールやテーピングの活用についてご説明しました。また、足底の筋力を維持・向上させる目的で、タオルギャザーなどの簡単に行えるエクササイズもお伝えしています。
かかとの痛みは、放置してしまうと長引くこともあるため、違和感を感じた段階で早めにケアを行うことが大切です。日常生活で気になる症状がある方は、無理をせず、一度ご相談いただければと思います。
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